コブクロの「蕾」

早速ですが,この歌のサビの部分の歌詞は,

 消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も 僕を待ってる       5587
 掌じゃ 掴めない風に 踊る花びら 立ち止まる 肩にひらり         58756
 上手に乗せて 笑ってみせた あなたを一人 思い出す      7775

 風のない 線路道 五月の美空は 青く寂しく         5587
 動かない ちぎれぐも いつまでも 浮かべてた どこにももう 戻れない  555565
 僕のようだと ささやく風に キラリ舞い 落ちてく涙     7757

です。多少の字余り字足らずはあるものの,基本的に五音七音を基調としていることがわかります。
日本語は三,五,七音がいい調子を生みます。七五三と書けば「しめ」とも読みます。「しめなわ」は「七五三縄」と書くし,正月の松飾りも「しめかざり(七五三飾)」と言いますね。

 三本締めは チャチャチャ チャチャチャ チャチャチャ○チャ の335音です。
 三三七拍子は チャチャチャ チャチャチャ チャチャチャチャチャチャチャ の337音です。
 万歳三唱は,バンザーイ バンザーイ バンザーイ の555音です。
 乾杯の発声は,カンパーイ の5音です。
 ドン・ガバチョは,みなさーん の5音です。
 こんにちはの省略形は,チワッス の3音です。

前書きが長くなりましたが,つまり日本の歌,つまり和歌です。
六年生の国語の単元に「短歌と俳句」があります。今年も授業をさせてもらおうと準備に入りました。
昨年は,校歌から始めました。校歌は75757575757577音です。今年は,子供たちが好きな歌謡曲も使ってみようと思い,増形先生にきいてみたところ,この歌を紹介されたわけです。さて,歌詞をインターネットで検索してみようと・・・なかなか出てきません。中庭先生がすかさず,「コブクロ 蕾 歌詞」で検索・・・するとどうでしょう,クリック一発で出てきました。天晴れです。素晴らしさに拍手です。
さて,ご承知の通り,和歌は五七を二回以上繰り返して最後に七を付けます。つまり,57575757・・577 という音になりますね。その中で最も短いものは,57577 です。57を二回繰り返して絞めの7を付けるものです。これを短歌,それ以外を長歌と呼ぶこともあります。

例えば,蕾の歌詞からことばをつまんで並べてみると・・・

 あの人を 思い出させる 咲きそうな 蕾今年も 僕を待ってる
 掌に 落ちそうで落ちぬ 花びらは 立ち止まる君の 肩にひとひら

 五月空 青うつくしく 寂しくて 線路の道に 吹く風もなし
 戻れない 僕のようだと ちぎれぐも 五月の風に キラリと涙

さて,もっと短いものがありますね。俳句の575です。
これは,短歌から生まれたものです。連歌といって二人が組みになり,一人が上三句575を詠み,もう一人が下二句77を詠むというもの。上三句を発句と言っていたものが,だんだんとそれだけが独立して発達し,俳句となったといわれます。

 あの人を 思い出させる 蕾かな
 戻れない 僕に五月の ちぎれぐも

(平成19年5月7日)
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by tan230 | 2007-05-07 21:21 | 教育
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