全国学力・学習状況調査の結果から

全国学力・学習状況調査の結果が文部科学省から公表されました。
小学校6年生と中学3年生の国語,算数(数学)2教科における基礎的知識を問うA問題と活用力を見るB問題の全国及び都道府県別平均正答率と結果の考察が,今朝の新聞の第一面を飾り,ニュースでも取り上げられました。

全国で差のない平均正答率
今日の茨城新聞の論説の言葉を借りれば,「都道府県ごとの成績のばらつきはあまりなく,ほとんどが平均正答率プラスマイナス5ポイント以内。大都市と僻地との格差も縮小した。学校ごとの成績も約七割が,全国平均正答率のプラスマイナス10ポイントの範囲内に収まり「大きなばらつきはない」との分析だ。」昨夜,教育庁義務教育課の横瀬課長さんは記者会見で「期待していたが,全国平均を下回り残念である」と述べましたが,「この程度の差は許容範囲内であり,全く問題なし」と思う私は,「身内に甘い人間」でしょうか。

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知識の活用力が課題というけれど
A問題(基礎的知識)に比べてB問題(知識の活用力を見る応用問題)の正答率が低いことから,活用力に課題があるといわれます。果たしてそうでしょうか。AよりBがレベルが高いのだから正答率は低くて当然でしょう。「文章題とか関数とか応用問題は得意でしたか?」と全国民に問いたい私です。小学校時代は,計算大嫌い,文章題応用問題大っ嫌い人間の私でありました。当然ながら,点数も取れませんでした。

平行四辺形の問題について
新聞でもニュースでも取り上げられていたので,ちょっと一言。
平行四辺形の面積を求める問題は算数のA問題の一つです。正答率は,なんと96%。高すぎますね。
それもそのはずです。図形の中に,数字は4と6しかないのですから。公式を知っていなくとも,4×6以外の計算は考えられないでしょう。せめて,ABかCDに7cmとあったら,正答率は下がったでしょう。

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つまり,この問題が解けたからといって,平行四辺形の面積の公式である「底辺×高さ」を理解していることにはならないと思うのです。
活用力を見るというB問題では、中央公園と東公園とではどちらが面積が広いかを理由をつけて説明するというものです。
「正答率はなんと18.2%だった。困ったものだ。」と嘆く声が聞こえます。
ちょっと見には,中央公園の方が広く見えるのはどうしてでしょう?また,一般的に「中央」と「東」では,その名前からして「中央」が広そうだと思うのは私だけでしょうか。

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この世は理由や理屈だけで動くものではありません。人には「勘」と「情」があります。時に勘
や情は,理を超越することを肝に銘じたいものです。あれ?私はいったい何を言おうとしているのでしょう。

学習状況調査の結果
学力調査と併せて実施した「学習状況調査」については,新聞でもニュースでも一切取り上げられていませんが,私は,ここにこそ今回の調査の大切なことがつまっているように思えてなりません。
たとえば,「学校で好きな授業がありますか」に「そう思う」と答えた割合は全国も県も77.0%。本校は86.7%。「学校で楽しみにしている活動がありますか」では,全国69.4%,県71.3%,本校86.7%。「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」では,全国66.2%,県66.6%,本校75.6%。 「今住んでいる地域の歴史や自然について関心がありますか」では,全国17.8%,県19.4%,本校31.1%。しかし,気になるのは,テレビ・ゲームに費やす時間が全国,県の割合よりも多い(長い)傾向があることです。
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by tan230 | 2007-10-25 12:03 | 教育
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