2006年 09月 08日 ( 1 )

感性の教育

「徳の中に知も体も含まれる」ことを改めて強く感じさせてくれたものとして,寺門光輝先生からいただいた資料「感性教育の大事さ」を挙げることができます。(下記参照)
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感性とは  ・対象に働きかけるときの心の働き
        ・対象からの働きかけを受け取れる心の働き

     自分 →   心を(に)寄せる   心を(に)移す      →    対称
         ←   心を(に)とめる 心に受け入れる        ←
             心をあずける 心で感じる 心で味わう

 感性とは心に価値や意味を感じとる力
  心的,知的,創造的な面で生き生きといきていく基となる心のエネルギー
 感性の働き
  1 感情,情緒,情操を豊かにする
  2 気づきや発見など,知を刺激し,強固にする
  3 好奇心など意欲を引き出し学習を能率化する
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感性教育においては,「教師の感性が全てである」と思います。前号で感性を磨く努力の重要性を指摘しましたが,「教師の感性を磨く試み」として寺門先生は次のような問いかけをしています。
1 あなたは,子供の何に感動しましたか。
2 あなたは,子供に感謝のことばを言いましたか。
3 あなたは,子供の話を最後まで聞きましたか。
4 あなたは,子供に語ってきかせましたか。
5 あなたは,子供に祈る姿を見せていますか。
6 あなたは,子供に詫びる心をもっていますか。
7 あなたは,子供に自分の生きざまを,また,ご先祖様に関するお話をしたことがありますか。 
ありがたい問いかけだな,と思います。日々の忙しさに追われ,経験を積むにつれて,ともすると傲慢になってきてはいないでしょうか。ふと気が付くと「子供を見下す」ような考えをしている自分がいた,という苦い経験を思い出します。
寺門先生は,さらに,「黒板メッセージ」というものを紹介しています。これは,何気なく気付いたこと,感じたことを黒板に書いておくというものです。

・ 1時間目,ちょっと寒かったけど外に出ました。みんなは,いろんなところで春を見つけたね。木の芽,小さなクローバー,ふきのとう,風のにおい,木のあたたかさ,たんぽぽ,空の色・・・。先生は,早くみんなと,この草原にねっころがって,大きな空を見たいなと思いながら見ていました。
・ 今,教室のまどから,まんまるな月が見えます。前に見た時から1ヶ月たったんだなあ,と,みんなの様子やがんばりを思い出しています。
・ 畑の草とりをしました。久しぶりの土のにおいで,なんだかとってもあたたかく,なつかしい気持ちになりました。
・ きのう,久しぶりにきれいな夕焼けを見ました。なんだか空を見ているうちにほっとしたよ!朝は,前よりも小鳥がたくさん鳴いているのに気づきました。一日の最初に,すごく元気をもらったように思いました。

朝,子供が登校する前に黒板に書いておくのでしょう。あるいは,子供が下校した後に書くのかもしれません。教師が自分の感覚でとらえた季節の変化,子供への思いや願いをさりげなく書いておく・・・素敵な先生ですね。書く書かないは別として,このような話を朝の会や帰りの会でたくさんしてほしいと思います。
(平成18年9月8日)
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by tan230 | 2006-09-08 10:04 | 教育