カテゴリ:教育( 41 )

業務の軽量化と通信簿

教員の多忙化については全国的に解決すべき課題として考えられています。本県においては,今年1月に県教委より「小中学校教員の業務の軽量化に向けた改善策-教員が児童生徒と向き合う時間を確保し,教育活動をより充実させるために-」が出されました。
改善策の基本的方針の中には,次のような記述があります。

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1 教員の業務には「忙しい原因になっており軽量化すべき業務」と「忙しくても行うべき業務」がある。
2 改善が必要な業務
① 事務・報告書の作成,会計の処理等    
② 出張を伴う会議
③ 作品募集等
④ 研究指定等
⑤ 出張を伴う研修
⑥ 校内研究・研修
⑦ 外部人材・GTの対応
⑧ 安全対策
⑨ 保護者対応(対応に苦慮する要求等への対応)
⑩ 生徒指導や教育相談
⑪ 部活動等
3 改善の基本的な考え方
(1) 業務の縮減
①,②,③,④,⑤,⑥,⑪ 業務の廃止や統合,実施方法の簡略化や効率化を図る。
    ただし④から⑥については,質の維持・向上を図りながら効率化を図る。
(2) 学校の支援体制の充実
    ⑦,⑧,⑨,⑩,⑪ 外部人材を活用し,業務の専門性の向上や効率化を図る。
(3) 校務運営体制の改善
各学校における業務改善を進めるため,組織の見直しなど,運営体制の改善を図る。
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実は,私は「業務の軽量化」が教員の「堕落」に繋がらないことを祈っている一人です。「軽量化」の文言のみが一人歩きし,本来行うべき仕事まで中途半端でよしとする風潮を生んではならないと思うのです。確かに,「教員の多忙化」には深刻なものがあります。保護者のクレームへの対応に追われる,生徒指導で連日深夜まで対応する,部活動で休日もないなど,その傾向は中学校の教員により顕著に見られます。 

また,逼迫した県財政により出張旅費の削減が打ち出されています。これらを鑑みれば,県教育研究会や市教育研究会,また校長会や教頭会,教務主任会などの研修会なども縮減すべきものであると思います。

さて,通信簿をどうするか。
IT化を進めるか手書きを継続するかについて,ここ一月ほど思いは揺れ動きました。確かにIT化の波は避けて通れず,ゆくゆくはそうなるかもしれません。ならば,早めに対応してもいいかもしれない,とも考えました。しかし,どうもすっきりしないのです。なぜ,すっきりしないのか,自分でもわからないまま時が過ぎて行きました。
揺れ動く心の中で,一つの問いにぶつかりました。それは,
「通信簿作成は事務なのか」という問いです。
いや,事務ではない。これこそ,児童,保護者と真正面から向き合い,担任としての存在を示し,評価を伝える「教育」そのものではないか。これが,私の答えでした。一人一人の児童の顔,保護者の顔を思い浮かべながら記入していく作業は,教師として誇らしく,崇高な仕事だと思うのです。
そう思ったとき,すっきりしなかった胸に,何かがストンと落ちたのです。

ただし,通信簿作成のシステムには,改善すべき余地が多々あると思います。
一つは,下書きの点検業務の軽減です。
私たちはプロの教師として,「下書きを点検した上で清書する」というシステムこそ改善すべきではないでしょうか。担任として責任を持って仕上げる,そういった気概を先生方はきっと持っていると思うのです。

教員の仕事として何が大切か,その本質を見失わずに,業務内容の見直しを進めていきたいものです。
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by tan230 | 2009-03-04 20:32 | 教育

野田っ子食育カルタ

<茨城新聞>
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by tan230 | 2009-01-27 18:39 | 教育

丑の年

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年頭の句は, 「うしうれし うれひわすれし うしのとし」 です。

何枚か書きましたが,掲げたものは
二行目の文字の表情に「にこやかさ」が表現できたように思えたので,年賀状に使用しました。

年末から年始にかけてのニュースで最も心を痛めたのは,「派遣村」です。職を追い払われ,住まいもなく,所持金もないままに年を越さなければならない人たちの何と多いことか。働きたくとも働く場のない現在のわが国の状況に憂いはつのるばかりです。
どうか,そんな憂いを忘れさせてくれるような希望に満ちた「うしの年」になってほしいと願うばかりです。

さて,学校は3学期のスタートです。
本年度のまとめと次年度への準備に万全を期して取り組んでいきましょう。

7月から取り組んだ「野田っ子食育カルタ」は,印刷の段階に入りました。来たる1月15日に完成し,本年度の野田っ子の全家庭に配布できることとなりました。

野田幼稚園は3月をもって閉園となります。閉園式は幼稚園の卒園式後に本校体育館で,野田っ子全員が参列して挙行したいと思っています。また,閉園式後には「野田幼稚園跡」の石碑の除幕式を行えるよう手配を進めています。

幼稚園の職員室は,次年度には「野田学区コミュニティ」の事務所となります。これにより,さらに学校と一体となったコミュニティ活動の展開が期待されます。

文部科学省は,今後,保護者や地域の声を反映させた学校づくりをすすめるために「学校運営協議会」の設置を検討しています。そのための調査研究校として,来年度,本校が委嘱されるかもしれません。
すでに,学区コミュニティが設立され,試行ながら学校関係者評価が実施されていますので,委嘱を受けても,何も動ずることはないと考えています。「どんと来い!」です。

新しい年の皆様のご健勝とご多幸を心から祈ります。
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by tan230 | 2009-01-07 15:21 | 教育

ひらがなのくにの「ぜつぼう」のはなし

あるところに「ことばのせかい」がありまして,そのなかに「ひらがなのくに」がありました。「あ」から「ん」までのひらがなたちが,日本のくにからきこえてくることばをつくって,ことばのとおりにいきているのでした。

あるとしのおおみそかのことです。
「ひらがなのくに」から,しくしくとなきごえがきこえてきました。どうしたのかとちかづいてみると,ないているのは,「ぜつぼう」くんでした。

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ああ,ぼくは,ゆめもきぼうもない「ぜつぼう」。ああ,いやだいやだ。どうして,ぼくは,こんなにかなしいことばなんだよう・・・
と,じぶんのことばをかなしんで,ないていたのでした。

「ぜつぼう」くん,きみはいつから「ぜつぼう」くんなの?
と,きいてみると,「ぜつぼう」くんは,
ぼくは,もう,とおいむかしから,ずーっと「ぜつぼう」だよ。
と,いいました。 

ねえ,一年のうちで,おおみそかだけは,ひらがなのいどうがゆるされているはずだよ。そんなにかなしいのなら,ちえをしぼって,もっといいことばになったらいいじゃないか。
と,はげましましたが,「ぜつぼう」くんは,
なにをしたってもうだめさ。どうせ,ぼくは,「ぜつぼう」だもの。
と,くびをうなだれるばかりなのです。

「ぜつぼう」くんにいってもむりのようなので,ぜの「だくてん」くんにきいてみました。
ぜの「だくてん」くん,なんだか,きみはいじけたかたちをしているね。
すると,「だくてん」くんは,いいました。
「ぜつぼう」のいちばんのせきにんは,ぼくにあるんだ。ああ,ぜつぼうのだくてんなんかいやだいやだ。くやしくって,かなしくって,ながいあいだ,いらいらしていたら,こんなにみじめなかたちになってしまったんだよ。ああ,ぼくなんか,いなければいいんだ。

それをきいて,「ぜつぼう」くんが,いいました。
はなれたいやつは,はなれればいいさ。もう,どうでもいいんだから。
「だくてん」くんは,
ああ,それなら,はなれちゃうから。
といって,「せ」のじのせなかからすべりおちていきました。
すると・・・「ぜつぼう」は「せつぼう」にかわりました。
「せつぼう」は,大きなこえでさけびました。
ああ,いいことばになりたいよう・・・
「せ」のじが,ぐらぐら,うごきはじめました。

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みるみるまに,「せ」の三つのかくがはなれて,「し」と「十」になりました。
しかし「十」はかんじなので,すべりおちていきました。
「せつぼう」は,なんと「しつぼう」になってしまいました。
そのしゅんかん,すべりおちていく「十」のながいほうの「一」が,
「つ」をひっくりかえして,くっつくと「ん」のじにかわったのです。
「しつぼう」は,みごとに「しんぼう」になりました。

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すべりおちた「だくてん」も「1」もはくしゅをおくりました。
「しんぼう」ってなんてすてきなことばでしょう。
「しんぼう」は,すべりおちた「だくてん」と「1」にいいました。
みんな,こっちへおいで。みんなで,いいことばをつくろうよ。

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「しん」くんと「だくてん」くんと「1」くんが,なにやらそうだんしています。
「ぼう」は,そのようすを,ただ,ぼうっとながめていました。

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おおみそかのよるはしんしんとふけて,いきました。
やったー,いいことばになったぞ。ばんざーい!
「しん」と「だくてん」と「1」は,きょうりょくして,からだをよせあって,
「き」のじをつくったのでした。

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こうして,「ぜつぼう」は,「きぼう」にうまれかわりました。
「きぼう」くんはおもいました。「ぜつぼう」は「きぼう」のもとだってことを。
あたらしいとしのたいようがかおをだし,ひらがなのくにをまっかにそめていました。









*この話は、童話「ぜつぼうの濁点」(原田宗典作・教育画劇)をヒントにしてつくりました。
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by tan230 | 2008-12-24 20:43 | 教育

地域ぐるみの安全体制づくり

本年度,小美玉市は文部科学省より地域ぐるみの学校安全体制づくり事業の指定を受けて,さまざまな取組を進めています。その事業の一環として,先日,小美玉市防犯ボランティア推進委員会が結成され,私も推進委員の一人に推薦され,一年間,その任をつとめることとなりました。

防犯ボランティアの在り方について思うことは,「子どもの安全だけを守ろうとしても守れないのではないか」ということです。子どもの安全だけでなく,そこに住まう人全員にとっての安全,安心な地域づくりに連なるものでなければならないというのが私の考えです。
それを象徴するような話を紹介します。
11月9日の日曜日に野田コミュニティ主催の歩く会が常陸風土記の丘で開催されました。開会式が始まる前に,集まった皆さんに一人一人あいさつをしていると, 
「校長先生にお会いしたら,是非話したいと思ったことがあるんです。」
と,一人のおばあさんが私に話しかけてきて,次のような話をしてくださいました。

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それは,一週間ほど前,スーパーに買い物に行った帰り道のことです。
両手いっぱいに買ったものを抱えて,家に向かって歩いていました。
腰の調子があまりよくないので,荷物を持って歩くのがたいへんでした。 
しばらく歩いていると,下校途中の3,4年生くらいの男の子が近づいてきて,
「だいじょうぶですか?おばあさん。」
と,声をかけてくれました。とてもうれしく,ありがたく思いました。
わたしは,
「ありがとう。だいじょうぶですよ。家はもうすぐですから。」
と、言いました。
男の子は,こっくりとうなずいて,安心したような顔をしました。
男の子のやさしい一言に感激しながら,道を曲がって少し歩き,家の入り口にたどり着きました。
入り口を入ろうとして,ふと振り返り,曲がり角を見ると,そこに男の子が立っていたのです。
わたしはだいじょうぶと言ったけれど,ほんとうにだいじょうぶかな,と心配してくれて,家に帰り着くまで見届けてくれたのです。
男の子のやさしい気持ちがひしひしと伝わってきて,胸がいっぱいになりました。
頭を深く下げてお礼を言うと,男の子はちょこんと頭を下げて,行ってしまいました。
心の中がほかほかととってもあたたかくなり,腰の痛いのも忘れてしまいました。
今になって,男の子の名前をきいておけばよかった,と、かえすがえすも残念に思っています。

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なんていい話でしょう。おばあさんの話をききながら,私の胸もいっぱいになりました。
ここには,「子どもは守られる人,大人は守る人」という一面的な世界を越えた,「人の心が通うあたたかい世界」があります。

平成18年5月29日,野田っ子まもローズの発足式で,私は次のような話をしました。

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いよいよ今日から「野田っ子まもローズ」の活動が始まります。
皆様の「子どもを守ろう」というお心をつなげ,野田の地の中に大きく広がっていくことを心から期待いたしております。また,子どもだけでなく,ここに住まう方々にとって安全で安心なまちづくりへとつなげていってもらえるものと信じます。
子どもたちには,見守っていただけることへの感謝の心,ここ野田の地域を愛する心,そして「自分の命は自分で守る」という主体性を持って人生を切り開いていこうとする心を育て,将来,地域に貢献できる大人,人々の信望を得る人間を目指したいという思いを持たせる教育(野田っ子「しんぼう教育」) につなげたいと考えております。

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発足から2年半。野田っ子まもローズが,野田の地域全体に根付き,大人も子どももみんながお互いに「守り合う」野田っ子まもローズになっていくよう,コミュニティ会長さん,区長さんをはじめ,地域の皆さんとともに,活動の輪を一層広げていきたいものだと思っています。
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by tan230 | 2008-12-03 14:37 | 教育

あいさつ

あいさつの指導,あいさつ運動の展開,・・・学校では,児童生徒にあいさつの習慣をつけようと折りにつけて指導しています。しかし,指導する私たちのあいさつはどうでしょう。教員自身の「あいさつ」は,まさに千差万別といった印象を,ここ数年もっています。

一昨日(26日)の午前に研修センターで開催された「公務災害研修会」に参加したときのことです。

会場の中程の椅子に座り,資料を読みながら開会を待っていると,私が座っている席の前の狭い通路を黙って通って行った方がいました。自慢ではありませんが,私の足はとても短いですから,狭い通路でもその方は難なく通れたのでしょうが,思わず顔を上げて,その方の後ろ姿を見てしまいました。その研修会に参加したのは,小中学校の教頭または校長,高校の教頭または事務長が中心でした。

今日,手元に届いた学校長会会報の記事の中にも,退職された先輩からの言葉に,「先日,期間付講師の先生と話をしたが,マナーが身についていないと感じた。校長は管理するばかりでなく,あいさつや礼儀についても,じっくりと指導する必要がある。」というものがありました。
自分自身を振り返ってみても,教員自身のあいさつ,言葉遣い,たたずまい,についてじっくりと指導を受けたことはなかったように思います。なんとなくそうしている,というのが実状だと思います。

そこで,あいさつやたたずまいについて,日頃感じていることをいくつか,とはいうものの,私自身もできていないものもありますから自戒を込めて述べてみます。

ア おはようございます
一日のあいさつは,この言葉から始まります。始まりですから,「今日一日,どうぞよろしくお願いし ます」という気持ちを込めて言いたいものです。
私が職員室に入るときには,できるだけ元気に声を出すように心がけています。「おはようございます」 と入って行ったときの反応には,3つのパターンが見られます。
① 私の方に顔を向けて,「おはようございます」と,お辞儀をしながら言う人。
② 顔を向けずに,「おはようございます」と,ボソッと言う人。
③ 自分の仕事や打ち合わせに夢中になっている人。

おはようございますはもとより,他のあいさつも,あいさつする時は,「仕事を一時中断して」「その人の方を向いて」する,というのが基本ですよね。

イ 行ってまいります
出張は校長の命令を受けて服務するのですから,出かけるとき,帰ったときのあいさつはおろそかにしないようにしたいものです。出勤してから後に出る場合は,出る時に言うべきだし,朝から出張となる場合は,前日にあいさつしておくことが基本です。
これについては,できている人とできていない人の二つのパターンが見られます。

ウ すれ違う時の会釈
廊下などで職員同士がすれ違う時が数多くあります。お客さんや保護者の方とすれ違うこともあるでしょう。そのとき,どのようにすれ違うかは,「その人の人間性」や「たたずまい」を見せる場として非常 に重要だと私は思います。
① 軽く会釈をして,静かに通り過ぎる人。
② 「ご苦労様です」などとあいさつをして,見送る人。
③ 忙しそうに,知らん顔して足早に通り過ぎる人。

3つの場面について述べてみました。これらはあまりにも当然のことと捉えられがちですが,意外に「うまく」できないために損をしている場合が多いと思われます。ほら,だめな人を指すときによく言われるでしょう。「あいつは,あいさつもできない(知らない)やつだ」と。
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by tan230 | 2008-11-28 14:32 | 教育

葉書

座右に官製葉書を常備するようになって何年になるでしょう。
年賀葉書の書き損じたものや余ったものを一枚につき五円を出して交換してもらうと二十枚ほどになります。それだけでは不足することもあるので買い足すこともあるし,旅先で買った絵はがきを使うこともあります。

御礼を申し述べるのに電話を使うのが今や一般的ですが,私はできるだけ葉書を使うようにしています。今年書いた葉書の文案を日記から拾ってみると,・・・。

1月24日 木 晴 (集合写真を送付いただいた御礼)
大寒後三日,結びし水の凍れるを風の解き始める頃となりました。お元気に御活躍のことと存じます。さて,○○○先生を囲む会では心温まるひとときをありがとうございました。早々に写真を御恵送賜り心より御礼申し上げます。○○先生御夫妻のやわらかな笑顔を囲んでの皆様との記念写真,大切に大切にいたします。年度末の慌ただしいときを控え,ますます御健勝にて御活躍されんことをお祈りいたしつつ。頓首

2月 5日 火 晴 (参加した研修会で講演をされた方への御礼)
立春の節,益々御清栄およろこび申し上げます。さて,昨日の研修会において先生のはつらつとした御姿を拝し,たいへんうれしく存じました。また,一時間という限られた中で具体的な事例をふんだんに取り入れられた,まさに「ためになる」お話に感動いたしました。当市の研修会において是非御紹介させていただき,広めていただこうと考えております。年度末を目前にして御多用の折柄,なお一層の御健勝を祈りつつ,一筆御礼迄。頓首

3月 3日 月 晴 (兵庫県の名産をお送りいただいた御礼)
播磨なる海の幸手に弥生かな 奮太
御地名産の美味を御恵送賜り恐縮の極みです。日頃の御愛顧に感謝の意を表さんと干芋を少しばかり送るに○○様にはお心を煩わせ申し訳なく思う次第です。早速賞味いたし播磨の海の潮の香りを楽しませていただきました。洵に洵にありがとうございました。頓首

4月15日 火 晴 (小生の書,歌,句に感動したという手紙への返信)
貴簡拝掌いたしました。心にきらきらとさざ波が立っております。書も歌も句も凡人のたわごとの域を徘徊しております。身に余るお言葉の数々に恐縮千万。先生の高い感性に学び芸術について御教授賜る日を心待ちにしております。頓首  地を這ひて見上げる山に春の雲 奮太

5月 2日 金 曇 (退職を知らせる葉書への返信)
御葉書を拝掌いたしました。御退職された由,新聞紙上にて見逃しており,御祝も申し上げぬまま,失礼の段,心よりお詫びいたします。○○先生,ほんとうにお疲れさまでございました。○○校で御指導を賜りその後も折りにつけてお励ましいただき,どれほど力づけられたか計り知れません。お体をくれぐれも御大切に。職場の雑踏を離れた空間で美しい日々がつづきますことを心よりお祈り申し上げます。頓首

10月7日 火 曇 (書道展案内をいただきながら参観できなかっら詫び状)
書道展の御案内,洵に有り難う御座いました。生憎,参上の機を逸して時の過ぎ行きて残念至極に存じます。雄大にして堂々とした風格ただよう貴兄の御作を思い浮かべつつ,益々の御活躍をお祈り申し上げます。頓首

11月5日 水 曇 (雑誌に掲載された大子町の知人の文章を読んで)
朝の気温六度に冬のおとずれを思う日,茨城教育第828号が届きました。声の欄に先生のお名前を見つけ,いつに変わらぬ真実を突いた深い内容に心打たれました。二日は快晴の男体山に登りました。淡く色づいた紅葉の美しさが瞼の奥に未だ残っております。益々の御健勝をお祈りいたしつつ。一筆迄 頓首
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by tan230 | 2008-11-21 14:30 | 教育

保護者の願い

9月に実施した「学校教育推進状況把握のための調査」は,児童一人一人の状況について保護者のみなさんがどのように捉えているか,その傾向と思いを知り,今後の教育活動に生かしていくためのものです。

このほど,その集計結果がまとまりました。
回収数は228枚,在籍児童数は236人ですから,回収率は96.7%です。これは,驚くべき高い回収率です。本校の児童が,学校からの文書を,忘れずにきちんと保護者に渡しているということがわかります。また,そのための指導を先生方がきめ細かに行っているということでもあります。さらには,文書を読んで,保護者のみなさんが誠意をもって回答してくださっているあらわれでもあります。回収率ひとつをとっても,学校-児童-保護者が太いパイプでつながっていることがわかり,とてもうれしく思いました。

調査項目は大きく三つに分けられます。
一つは,児童一人一人の生活習慣についてです。二つ目は,子どもにどのような人間に育ってほしいか,つまり保護者の願いです。三つ目は,保護者が捉えている児童の変化(成長)です。

この調査結果を受けて,為すべきことが三つあります。それは,

1 学校,学年,学級で結果をよく分析する。
2 誠意をもって回答してくださった保護者 のみなさんへ,学校として,学年として,お礼を申し述べ,その結果をお知らせする。
3 調査結果をもとに,現在の取組を見直し,今後の教育活動に生かす。

の3つです。「野田っ子教育月間」である今月中に,学校・学年だより,ウェブページ等で公表したいものです。

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上に掲げたグラフは,保護者が「お子さんにぜひ身に付けさせたいと思うもの」を道徳の内容22項目の中から5つを選んでもらった結果の上位10項目です。
上のグラフは今回の結果,下のグラフは1年半前(一昨年度末)の結果です。
この二つのグラフを見ると,実施時期により多少の順位の違いはあるものの,大きな違いはみられません。また,本校の教育目標「辛抱と協調から信望を得る人間」と,その目指す方向が同じであることがわかります。
 
しかし,テレビ・ゲームの時間は1年半前よりも増加する傾向にあり,勉強時間は相変わらず1時間以内という結果であることは憂えるべきことであり,「野田っ子の学ぶ習慣づくり」の取組が功を奏していないことも分かりました。
 
学ぶ習慣づくりのために何をすべきか,をあらためて考え直す必要があります。
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by tan230 | 2008-11-10 14:26 | 教育

老いたらオイタ

茨城県国公立幼稚園長会という組織があり,毎年2月に「培根」という会報を発行しています。夏休み前に,K島先生から「本年度の培根の『保育実践の一こま』に,園長先生お願いします。」と原稿執筆を依頼されたのですが,そのことをすっかり忘れていました。
先日,「園長先生,培根の原稿の方,よろしくお願いします。」とK島先生から言われて,はっとしました。原稿執筆関係の書類をどこにしまったのか,覚えていなかったからです。
校長室の執務机の回りに山と積んである書類を一つ一つめくっていくと・・・・。見つかりました。締切は11月20日です。あと一月あります。ちょうどいい時にK島先生は声をかけてくれたと,ほっと胸を撫で下ろす私でありました。
 さて,原稿の構想を練り始めて気が付きました。兼務の園長職の私が「保育実践の一こま」を書くことの難しさを。ほとんど毎日,幼稚園に出向いては,園児に見つからないように,そーっと,窓やドアの隙間から覗いて,園児が驚くのを楽しんでいるだけの私ですから,保育の邪魔をしているのが実態なのです。
 
書類を探しているとき,たまたま出てきた「小学校時報 5月号」をぱらぱらとめくってみると,「プロ根性シリーズ-この道,この人」に宗田理さん(作家)が原稿を寄せていました。

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老いたらオイタ・・・なるほど。老いずともオイタがいいかも・・・。などと思いつつ,気張らずに,ありのままを書けばいいのだ,と思いました。

オイタではないですが,今日の授業参観(学校教育支援訪問)で,先生方のにこやかな表情と子どもたちの生き生きとした様子を見ていたら,「こんなことをやって子どもたちを驚かしてやろう」とか「こんなことをしたら,子どもたちはどう反応するだろう」とか,ワクワクするような気持ちをもって先生方が仕事に当たっていることを感じて,とてもうれしくなりました。


*書き上げた原稿は、

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by tan230 | 2008-10-24 10:35 | 教育

頑張る野田っ子には神様がついている

なんとドラマチックな一日だったことでしょう。
9月20日(土)の朝四時,雨がしとしとと降り続いています。
インターネットの天気図を見ると,台風13号は房総沖にあって東北東に時速35kmで進んでいます。定規を取り出して,台風の雲が野田の空からなくなる時刻を計算してみました。予想は9時頃。
小美玉市の天気予報は,午前中が雨で降水確率80%,午後は曇りとなっています。
そうこうしているうちに5時になりました。
雨は相変わらず降っていますが風はなくおだやかな雨です。

「できそうだな・・・」と思いながら車に乗り込み,学校へ向かいました。
岩間を過ぎて美野里に入り,六号国道を越えて石岡ゴルフクラブ付近まで来ると,雨は降っていますが西北の雲が切れ始めていました。
「できるな・・・」と思いました。
学校に到着したのは,五時三十分過ぎです。教頭先生,SN代先生,K米先生,I川先生,H田先生,K島先生がすでにおいでになっていました。
雨は小降りになってきましたが,校庭は水浸しです。
校庭の水捌けは良いとはいうものの・・・
明日21日は曇り時々雨の予報が出ています。

To be or not to be ・・・

五時四十五分,決断の時です。
この時,なぜか,朝に見た台風が東へ流れていく天気図を思い浮かべました。雨は上がって天気はよくなる一方です。
「今日,やります。」
思わず,口をついて出ました。

すぐに,電話連絡を開始。教頭先生は煙火打ち上げの連絡。
H田先生はホームページに実施を掲載。
SN代先生,K米先生,I川先生,K島先生はすぐに校庭に出て,箒をもって水捌け作業を開始しました。
外に出ると,雨は上がり始めました。西に青空が見えます。
校庭をぐるりと回ってみると,嗚呼・・・すごい水です。

午前六時,校庭から二発の煙火が上がるのを見守りました。
体の中まで震わすその音をきいて,近くにいらした教頭先生と思わず拍手をしました。
よし,やるぞーっ!とめらめらと心に燃え上がるものがありました。この時の私の瞳は星飛雄馬だったに違いありません。

六時半になると,続々とお父さん方が来られ,声を掛け合って,校庭への砂入れを始めました。みるみるうちに整備されていく校庭。学校とPTAの協力体制のすばらしさをあらためて思い,感謝の念を深くしたことでした。

そして,午前八時四十分。予定通りに運動会が始まりました。
「秋空に みんなの笑顔と光る汗 野田っ子魂燃えつくせ」のスローガンのとおりのすばらしい運動会となりました。
暑くなく寒くなく,しっとりとした校庭で,ほんとうに美しい運動会だったなあ,と思います。
何よりも児童に一人の欠席者もなかったことがうれしいです。
O月先生もおいでになれたし,靖子先生にもたくさんのお手伝いをいただきました。
素直な野田っ子,頑張る野田っ子,さわやかな野田っ子・・・しんぼうと協調の野田っ子には神様がついてくれているとさえ思える一日でした。

夕方から行われた保護者を交えての懇親会もたいへん盛り上がりました。

そうそう,一つだけ神に見放されたものがありました。私の眼鏡です。どこへいってしまったのでしょう?
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by tan230 | 2008-09-25 10:23 | 教育