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どうぞ「よんろく」みなさん「さんなな」

26日の火曜日から業間休みと昼休みに一年生を校長室に招待して算数の勉強をしています。十の補数の学習が終わった今の時期に,その定着度を高めたいと,一学年担当の先生からの依頼を受けての実践です。
「さんすうの勉強にきました。失礼します。」
一年生十人ほどの元気な声が校長室に響きます。
「いらっしゃい。さあ,どうぞ。」
入り口近くに全員が一列に並ぶと,声を揃えて「よろしくお願いします。」と言って一礼します。
目を丸くして,大きな声で「はい。」と言う私に,ニコニコする一年生です。
自分が座るソファーの前に立ってもらいます。腰を下ろす前に,
「足は床に着けたまま,おしりをそっと下ろして下さい。」と言うと,
きりっとした姿勢で座ります。立派な一年生です。
「では,はじめますよ。どきどきしてますか?」の問いかけに,
「ちょっと,どきどき・・・」「ぜーんぜん・・・」など,さまざまな反応が返ってきます。

まずは,全員で練習をします。
「さん」・・・・・・・・「なな」,「おお,すごーい!」 (*・・・は時間を表しています。)
「ご」・・「ご」,「そうそう!早いねえ!」
「ろく」・・・・・・・・・「よん」,「はい,そうですね。」
「いち」・・・「きゅう」,「そうです。よくできました。」
「それじゃ,一人ずつ,やってみようか。」
・・・・・・・・
こんな風にすすめてみると,難易度は,おおよそ次のようでした。

  覚えやすいもの   5と5,1と9
  少し難しいもの   8と2,2と8
  難しいもの     7と3,3と7   6と4,4と6

なんとかうまく覚えられる方法はないかな,・・・と思いながら進めていて,・・・閃きました!

あいさつの「よろしく」 → 「よんろく」
帰りのあいさつ「さようなら」→「さんーなな」

これで説明すると,一年生の児童たちは大喜びです。
「どうぞ,よんろく」「みなさん,さんーなな」が教室で大流行?

翌水曜日になると,前日よりも確実によくできていることを実感しました。
覚える学習で大切なことは,
(1) ただ覚えろというのではなく,楽しい覚え方を考え出すおもしろさも教える。
   最終的には,教わらなくとも,自ら覚え方を創り出せるように。
(2) 楽しんで覚える場,競争して覚える場を設定する。
(3) できた,という喜び,満足感をもたせる。これが次への意欲につながる。

全学年の子どもたちに,このような関わりをもてる場があるといいな,と思っています。
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by tan230 | 2007-06-28 19:47 | 教育

授業の質を高める

水戸教育事務所の計画訪問が終わりました。おいでになった三人の指導主事よりたくさんのお褒めの言葉をいただきました。これ偏に先生方の日頃からの熱意ある職務への取組の成果であるとうれしく思います。
さて,2,3,4時間目に全学級の授業参観をさせてもらいました。いい授業が行われているな,と感心することしきりでした。一斉指導においては児童の集中度が,グループ活動においては児童の協力度が問われます。いずれも良かったと思います。
さて,本校の学校研究のテーマの中に,「質の高い授業の展開」という言葉があります。
授業の質を今一歩向上させるために,見直してほしい点をいくつか述べてみます。

(1) 授業成立の基本的条件 -児童一人一人の目をしっかりと見る-
後を向いている児童,下を向いている児童,ノートをとっている児童,バラバラな状態なのに授業を進めてはいけません。学習習慣をきっちりとつけながら,集中度の高い授業を目指したいものです。
授業成立の基本的条件とはどんなことでしょう。
心に浮かぶままに書き出してみると・・・
① きれいな黒板,机の整列,教科書ノート鉛筆の用意
② 姿勢を正させ,教師の方をきちんと向かせる。
  (児童が聞きたくなるような話をすることが大事)
③ 一人一人の目を順にしっかりと見,全体を掌握しながら話をする。
④ 抑揚を付け,はっきりとした発音で,声にメリハリを付け,児童の心にしみ込むように話す。
⑤ 必要以上に話さない。ダラダラ,べらべらはだめ。
⑥ 始め,終わりの指示を明確に出す。聞くときは全員が聞く,書くときは全員が書く。
⑦ 板書するときは,児童の顔をしっかり見,児童の状況を把握しながら丁寧に書く。
⑧ 個への対応は,全体への活動の指示をしてから行う。

(2) めあてを明確にもたせるために -教師自らが明確なねらいを設定する-
教師がもつものが「ねらい(目標)」,児童が心に湧かせるものが「めあて」です。
学習指導の分科会では,「めあてを明確にする手だて」について協議が行われました。深まりのある内容だったなと思います。はじめにY先生より,算数科における実践をもとに5つの手だてについての提案がありました。
①導入時に具体物を用いて課題を捉え易くする工夫  
②授業のねらいを明確にし「○○しよう」といった児童の行動を促す表現を用いた工夫 
③振り返りカードを活用して,授業の反省から次時のめあてを児童が自ら生み出す工夫 
④練習問題は難易度により自転車問題・自動車問題・新幹線問題の三種類を用意し,児童に選択,挑戦させ,満足感をもたせることによる意欲向上からめあてをもたせる工夫
⑤座席表を補助簿として活用し,個々の状況を書き入れ,蓄積・分析しての児童への支援の工夫
これらの工夫を聞きながら,めあてを明確にするには授業全体の見直しが必要であることをあらためて感じるとともに,教師自らが授業のねらいを明確にもつことの重要性を痛感しました。

(3) 教師の話二割ダウンによる児童の活動二割アップ
O指導主事からのこの助言は,「質の高い授業の展開」のために極めて重要であると思います。
「教師の話二割ダウン」のためには話す内容の整理,精選が必要でしょう。特に心がけたいことは,授業開始から課題把握(めあての明確化)までの時間をいかに短縮させるかでしょう。授業開始の時刻になっても授業の用意ができていない児童がいたり,授業への気持ちの切り替えができない児童がいるようではいけませんね。基本的学習習慣の定着の指導も極めて大切です。
グループ活動においても,話し合いが進まない(話をしていない)ということもあります。これではグループにした意味がないし,活動も停滞してしまいます。グループ活動がいいのか,ペア学習がいいのか,学び合い(協調)の活動においては,さまざまな工夫をしてほしいと思います。
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by tan230 | 2007-06-25 19:32 | 教育

雷教師

「地震雷火事親父」とか「雷親父」なる言葉は死語になったと言われます。ならば,それになり代わって,私たち教師が「雷教師」となりましょう。
「雷教師」は,昨日付けの下野新聞を読んでいて,ふと思い浮かんだ言葉です。
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どうもわが国には子どもに甘い家庭が多いらしい。財団法人・日本青少年研究所が日本を中国,韓国と比較したところ,[先生や親の言うことをよく聞きなさい]と親に言われる子どもは二割前後で,中韓両国の半分程度だった。[ゲームをやめなさい][うそをついてはいけない]と言われる子どもも両国に比べて相当少ない。親が雷を落としていないことがわかる。子どもの将来を考えると,やさし過ぎるのは考えものだ。時には雷を落としたい。夫婦のどちらでもいいが,やはり雷といえば親父の方が座りがいい。十七日は父の日。
(2007年6月17日付 下野新聞 雷鳴抄より)
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また,今朝の読売新聞のトップは「親の理不尽な要求,抗議に学校苦慮-18教委クレーム対策-」という記事でした。ようやく親の在り方に口を出す記事が出てきたことを嬉しく思うと同時に,そのクレームの内容の「いいかげんさ」には,ほとほとあきれました。自己中心のわがまま三昧,周りの迷惑考えない,・・・要するに常識はもちろん品位も知性もなく暴徒と化した大人の蔓延は,わが国の滅亡を予感させるに十分なるものがあります。
「国滅ぼすにゃ~刃物は~いらぬ~ だめな~教育すれば~よい~」と,都々逸の一つも唸りたくなるというものです。
だめな教育とは,自由放任主義,責任果たさず自己主張通す,周りのことより自分が大事,自分責めずに他を責めるといった価値観を植え付ける教育です。これを徹底的にたたき込むのです。いや,「徹底的にたたき込む」という表現は似つかわしくありませんね。これらの価値観は,たたきこまなくても心の底から「むくむく」といくらでも湧き上がってくるものだからです。

学校が責任をもって徹底的にたたき込むこと,それは,やはり辛抱することと協調することだと思います。「不易と流行」という言葉が平成元年以降教育界を席巻しています。最近,私は,「辛抱と協調」こそが「不易」ではないかと思うのです。不易とは普遍の教育内容であり,流行とは時代により地域により変化する教育方法だといえましょう。そう考えると,不易と流行は対立する概念ではなくて一体であり,例えるなら鶏卵のようなものではないかと思います。不易なるものとは鶏卵の中身,流行とは卵の殻です。
  不易なる辛抱の黄身と協調の白身を護る流行の殻  友部丹人

「楽しい学校」という表現にも私は首を傾げます。楽しいだけでは遊園地ではあり,学校ではないと思うのです。苦しさを乗り越えて楽しさがあること,辛さを乗り越えて成長があること,などの「辛抱」体験をさせることこそが学校の真の存在意義だと思うのです。子どもの側に立つとか,一人一人を大切にするという言葉の真の意味を取り違えた教育は,先に述べた,自由放任主義,責任果たさず自己主張通す,周りのことより自分が大事,自分責めずに他を責めるといった滅国者の価値観を生むことに繋がる危険性も大いにあることを肝に銘じたいものです。
題名の「雷教師」ですが,いつもいつも雷ではだめですね。ヒステリー教師でもなく,文句教師でもなく,ここぞという時に子どもの心に締まりと筋(心棒)をつくる雷を落とせる教師でありたいものです。
(平成19年6月18日)
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by tan230 | 2007-06-18 21:44 | 教育

車間距離

今朝,通勤途上のことです。
県道52号線(石岡城里街道-石塚街道)を南下して涸沼川にかかる仁古田橋を渡り,岩間工業団地入り口の信号を越えると,いつもは渋滞のほとんどない俎倉(まないたぐら)の交差点までの道路が渋滞しています。事故でもあったのかな,と思いながらノロノロと進む前の車に付いて進みました。
やはり事故でした。交差点の手前二十メートルほどの地点に,追突され,追突した三台の車があり,舗道に5,6人の人たちが立っていました。まだ警察も来ておらず,事故からさほど時間が経っていないと思われました。車の損傷はさほどひどくないようだし,けが人も出ていない様子。不幸中の幸いと,ホッとしながら脇を通り抜けました。

さて,朝の通勤時間帯の事故は,教職員の事故の中でも件数が最も多いようです。それも「加害事故」が多いと聞きます。事故を起こさない・事故に遭わないための心がけは,常日頃から十分に考えておく必要があります。
さて,皆さんは車を運転する上で,事故を起こさない・事故に遭わないために,特に心がけていることは何ですか?
私の場合は,「適度な車間距離をとること」です。

(1) 車は一秒間に何メートル進むか?
時速10㎞では,10000m÷3600秒=2.77777777777777777777777777777777777... m  で,約3m。
時速50㎞ではこの5倍ですから約14m,時速100㎞では約28mにもなります。

(2) 停車するまでの距離は?
自動車学校で急ブレーキをかけてから停車するまでの距離について学びましたね。うろ覚えですが,時速が早くなればなるほど停車までの距離は伸びると教わった記憶があります。また,雨の日などはもっと長くなるということも。

(3) 車間距離は2秒以上!
さて,「適度な車間距離」とは・・・。
時速40㎞なら20m,時速100㎞なら100mでしょうか。
ジャフメイトという雑誌だったか,記憶がちょっと曖昧ですが,「車間距離は2秒以上」という記事を読みました。距離を秒で表すというのは面白いなあと思いました。前の車がある目印を通り過ぎて「いち,に」と数えてみる,自分の車がその目印に行くまで二秒以上かかる距離ならOKということだそうです。万が一の場合に備えて,判断に1秒,操作に1秒の合わせて2秒は少なくとも必要だ,という意味付けは 説得力があります。3秒とれば安定した車間距離と言えそうです。

(4) 金魚の糞では良いことなし!
車間距離をとらないで,金魚の糞のようにくっついて走っている車を見かけることがあります。そんな車に後に付かれるのは困りますね。このような車は,前を走る車のちょっとしたスピードの低下にもブレ ーキを踏んでいます。つまり危険なだけでなく,燃費も悪くなるということです。

さて,今朝の三台の追突事故も,車間距離を取ることによって回避できた可能性が高いと思われます。
ゆるく左にカーブしている道を走っていたら,走っていたはずの前の車が停車していて,あわててブレーキを踏んだら,自分は追突はしなかったものの,後の車に追突された,という経験をもつ私は,車間距離は,人一倍とるようにしています。
今朝の天気予報では,関東は明日が梅雨入りとか。雨の日は事故も多くなるようです。
出勤,退勤時,心だけでなく車間距離にも余裕をもって運転したいものです。
(平成19年6月13日)
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by tan230 | 2007-06-13 21:33 | 教育